フィリピンに30日を超えて滞在する場合はビザの申請が必要になります。
ビザの種類は様々ですが今回はAPECO、クオータービザ、SRRVの3つを紹介していきます。
ツアーや個別面談などもやっていますので、お気軽にLINEでお問い合わせください。
APECO(アぺコ)
APECOとは、オーロラパシフィック経済区および自由港庁という政府機関の通称です。
フィリピン最大の島であるルソン島中部に位置するエリアを管轄しており、自然に恵まれた高級リゾートの開発や自然環境保全に配慮したエコロジーエネルギーの生産、自由貿易港等の開発が進められています。
これらのプログラムに参加することで永住権を取得することができます。
取得方法とポイント
APECOを取得するにはオーロラパシフィック経済区で展開されている経済振興プログラムに参加する必要があります。
フィリピンに経済貢献する代わりに永住権がもらえるという仕組みです。
年齢制限はないので誰でも取得でき、ビザを取得した後の更新期間も1年のところが多い中で、このビザは5年と長いところもポイントです。
より長く滞在する予定がある方にはおすすめです。
クオータービザ
クオータービザはフィリピンに長期滞在する際に利用できるビザの一つです。
取得すると1年間フィリピンに滞在することができ、また更新手続きをすれば継続して使用できるのでおすすめです。
取得方法とポイント
クオータービザを取得する際の年齢制限ですが、SRRVだと35歳以上からに対しクオータービザは20歳以上と低く、結婚などの条件も特にないの誰でも簡単に申請が可能です。
クオータービザを取得するとフィリピン不動産投資における幅も広がります。投資家自身がフィリピンに滞在していれば、空室期間は物件を自己利用することができ、例えばある物件に投資し半年は賃貸を繰り返して、残りの半年は自己利用で滞在するという運用が可能になります。
このビザの特に良いところは更新費用がかからないところです。フィリピンに長期滞在する際のビザは様々なものがありますが、クオータービザ以外は基本的に更新費用がかかります。もちろん更新手続きは必要になってくるので、フィリピン側が指定した期間は、現地に滞在している必要があります。
デメリット
特に人気があり希望者が多いクオータービザですが難点があるのでご紹介します。
まずはビザ申請してから審査を受けるまでの手続きに時間を要することです。
フィリピンに長期滞在するにはビザを取得する必要がありますが、その審査で1ヶ月以上かかるなど長期に渡ることが多いです。
必要書類の提出や審査の期間も合わせると何ヶ月もかかってしまうので、余裕を持って手続きするようにしましょう。
またクオータービザを申請するには、
フィリピン政府が指定する銀行口座へ5万USドル以上(日本円で約550万円)のお金を預け入れ、残高証明書を提出する必要があります。
事前に多額の現金を用意しておかなければならないのでしっかり把握しておきましょう。
そしてこのビザはフィリピン政府が認可した国の国民に対して発行されるビザです。
日本の他にアメリカとドイツの3カ国が認可されており、発行数はそれぞれの国で毎年50人までしか発行されません。
特にこのビザは更新料がかからないので人気があり希望者も多いので、審査を通過できない可能性が大きいです。
SRRV(リタイアメントビザ)
SRRVとは特別居住退職者ビザのことで、
その名の通り基本的には退職した人を対象とするビザになっており35歳以上であれば取得可能です。
取得費用として、預託金といって35歳から49歳は5万ドル(日本円で約550万円)、
50歳以上は2万ドル(日本円で約220万円)の預入れ金が必要になります。
SRRVは1つの預託金で同伴家族2名(合計3名)まで含まれるのがメリットです。
取得方法とポイント
SRRVを取得するには4つの条件があります。
①35歳以上であること
②犯罪経歴証明書
この書類は犯罪を犯したことがないという証明書でフィリピンの日本大使館か日本の警察署で発行してもらうことができます。ですが書類発行までに2、3ヶ月と長い期間がかかるので日本で手続きした方が早く済みます。
③健康診断書
何らかの病気にかかっていた場合、ビザの発行は許可されないので事前に医療検査をする必要があります。日本で受診することも可能ですがフィリピン大使館からの認証に時間がかかるので、フィリピンの病院を利用することをおすすめします。
④預託金
ビザ申請の前にフィリピン退職庁が認定する銀行に送金し、その証明書を申請の際に提出します。
SRRVを取得するにはたくさんの準備する必要があり、大変と思うかもしれませんが他国と比べると取得条件は優しいので手を出しやすくおすすめです。
まとめ
フィリピンに移住・長期滞在を考えている人はビザの申請が必要になります。
ビザの種類は様々で、プログラムに参加することで得られる「APECO」や
更新費用のかからない「クオータービザ」、35歳以上の人が取得できる「SRRV」を紹介しました。
その中でも特に人気があるクオータビザは20歳以上から取得でき、
更新手続きをすればその費用はかからず長く滞在できるのでおすすめですが、
毎年50人限定なのでなかなか難しいのが現実です。
しかしビザの種類はたくさんあるので自分にあったものを検討してみてください。